ありがたいご縁があって、まだ劇場上映中のドキュメンタリー映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」を鑑賞させていただくことになりました。
みなさんは、映画のタイトルにもなっている「ちむぐりさ」という沖縄の言葉を知っていますか。
ちむは「肝」、ぐりさは「苦しいさ」という意味だそうです。
沖縄には「悲しい」という言葉がなく、それに近い言葉として「ちむぐりさ」が使われるそうです。
そしてこの「ちむぐりさ」には、沖縄で生きる人にしかわからない深い深い感情が込められているのです。
沖縄の戦争の歴史や今現在まで続いている悲しみ苦しみ悔しさ……、誰かの心の痛みを自分の悲しみとして一緒に胸を痛める沖縄の人の心……
石川県から沖縄県のフリースクールに通うためにやってきた一人の少女が穏やかな日々を過ごしながら、目の当たりにしたものーー。
↑一年生の様子です。
↑二年生の様子です。教室を二つ使って二台のモニターで鑑賞しました。
生徒は終始真っすぐなまなざしを向けて、映画を観ていました。
自分の国で起こっていることなのに、初めて知ることが多かったと思います。
また、自分と同じ高校生が沖縄の現実と向き合って様々な感情を抱いていく姿を見て、感じることも多かったと思います。
鑑賞後の感想シートには、一人一人が感じたことや「気づき」につながったことをぎっしり書いている様子でした。
きっとこの映画を通して、自分の国のこと、そして自分自身のことに対し、考えを深められたのではないかと思います。